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レトロな古道具もたくさん。雪国いいやまを知るなら「飯山市ふるさと館」へ行ってみよう!

[この記事は2018年2月2日に公開したものを再掲載しています]

東京から飯山に移住してきた地域おこし協力隊Rです。飯山の方言や独自の言葉は、それが何だか想像がつくものと、まったく想像がつかない未知な響きを持っているものがあるのですが、今回はそんなお話を。

1月から展開している「#冬の飯山あるある」ハッシュタグキャンペーンのネタを市役所内で募集したところ、除雪に関するあるあるがたくさん寄せられました。

そのひとつに「雪国いいやま必須アイテムは、スノーダンプ、柄の長~いプラスコップ、アルミスコップ」それに加えて「かんじき、ふんごみ」という情報が。

かんじきはともかく、「ふんごみ」って何でしょう⁉ ネットで検索してみても、よくわかりません…。

「ふんごみ、ここにありますよ」という情報を得て、『飯山市ふるさと館』へ行ってきました。

「ふんごみ」を発見!

「ふんごみ」とは、わら製の長靴でした。語源がまったく想像つきません(笑)

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昔はこれにかんじきを組み合わせて、除雪や雪を踏み固めて雪道を作る作業に使っていたそうです。実は今でも飯山市内のお店で売っていたりします。

館内には雪国での生活に欠かせない除雪の昔と今を、イラストで比較した展示物がありました。左側の「昔」のイラストで、男性が履いているのが、ふんごみとかんじきです。

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昔と今を比較してみると大きな違いは「除雪車(ブルドーザー)」と、「無散水消雪歩道」と「消雪パイプ」でしょうか。

また、今は屋根に雪国ならではの工夫がしてあり、きつめの傾斜で雪が自然落下するものや、熱源で融雪できるものなど、屋根に上って雪下ろしをしなくてもいい住宅もあります。

ちなみに「雪国飯山にかわら屋根はない」とか。言われてみると、そうですね。

「電線をまたぐ」大雪とは?

以前は「電線をまたぐ」という、雪の多さを表す言葉があったそうです。聞いただけではピンとこなかったのですが、それが分かる写真を発見しました。

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なんと電柱が電線の近くまで雪で埋もれています。積雪の多さにびっくりですが、これなら電線がまたげますね。

今では電柱が高くなったこともあり、「電線をまたぐ」ほど雪は積もらなくなりました。

民俗資料室には、レトロな古道具がいっぱい

ふるさと館の2階にある民族資料室では、古い農具や民具などを手に取ったりしながら間近に見ることができます。

下の写真の手前にあるのは、ハンドルを回した風力で穀物を精選する機器です。今もちゃんと動きます。

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繊細なデザインがほどこされたやかんなども。かたちも味わいがありますね。

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こちらはダイヤルのない黒電話。なんとハンドルを回して発電させて使用します。館内で通話もできますよ。

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レトロな古道具が好きな方はわくわくしてしまうこと間違いなしです。なつかしいものに出会えるふるさと館。いいやまについて詳しく知ることもできますよ。遊びに行ってみてはいかがでしょうか?

 「飯山市ふるさと館」について

雪国飯山の歴史や自然、文化を紹介する施設で、飯山を紹介する写真や飯山城下町のジオラマ模型、市内の遺跡で出土した遺物、市内から集められた400点以上の民俗資料などが展示されています。郷土を学ぶための講座や現地学習なども開催されています。

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飯山市大字飯山1434-1

電話:0269-67-2030

閉館日:毎週月曜日(月曜日が祭日の場合、翌日休館)、年末年始

アクセス:JR飯山駅から徒歩で10分程度

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